茶事での撮影禁止とは?

日曜日友人のお誘いで茶事に参加させていただきました。とても素敵な日本家屋のお宅

待合でお白湯をいただき本日のお客様同士お顔合わせのご挨拶をしました

開始時間の頃合いをみて正客から順に腰掛待合へ移動、亭主が蹲を清めお迎えのご挨拶後

蹲で手・口を清め席入り

ご亭主とのご挨拶後、初炭がスタ-ト その後懐石では亭主の心のこもった手作りのお料理


普段写真を撮ってInstagramにアップすることが習慣になっている私にとって

写真撮影NGは本当に残念な気持ちでした

こんなに素敵なお部屋やお道具・お料理を覚えれるだろうか..と

とにかくお軸だけは覚えておこうと(笑)

お軸は『和をもって貴しとなす』

今日の出会いを一期一会の気持ちで皆で和やかに過ごしましょうということかしら?

と思っていましたら

ただ「和やかに過ごす」ということだけでなくもっと深い意味があるのだそう

もともと聖徳太子の十七条の憲法第一条を部分的に取り出した言葉

全文を読むと「和」とは「調和」のことであり、たとえ対立があっても

上の者が「和」を重んじ下の者が倣えば「調和」に至る

そうした調和ができる世の中であれば何でも成就すると言っている

『議論を尽くして物事を決めていき、それにより「調和を形成する」こと』を解いている

皆がこういった気持ちを持っていれば紛争のない平和な世の中が続くのかな

そうであって欲しいと願いました

茶室の中ではそれぞれ役割があり、亭主も客も皆で調和することでスム-ズに流れる

そんな思いもあってこのお軸にしたのかしらといろいろ考えさせられました


ところで茶室で撮影禁止なのは いくつか理由があるそうですが

主な理由として 撮影をしているとそのことに気を取られてしまいからだそう

納得!!

茶の湯は一期一会の精神をもって臨み、その場の空気を五感をもって味わい

主客の心を通わせることが最も大切と考えられている

写真撮影に気を取られていると他のことに神経が行き届かなくなり

釜の煮える音から後座に移行するタイミングを捉えたり

音で伝わる水屋の働きに思いを巡らせたりと

亭主と一体になるために客としてすべきことは沢山ある

写真に残せないのは残念だと思っていましたがその分一生懸命脳裏に焼き付けようと

努力もし今その時に集中する そのことが素晴らしい事だと終わってから実感致しました

主菓子は炉開きのお祝いでぜんざいとお漬物

仲立ち後銅鑼の音を合図に茶席に戻り濃茶・薄茶と楽しみました

半日かけてゆっくりお茶を楽しみ素敵な時間を過ごすことが出来ました

茶道を習っていて一番の醍醐味はお茶事だなぁ~と思いました❤

テーブル茶道   佳蓮

茶の湯の心を大切にしながら、      おもてなしの心・優雅な所作を現代の生活に取り入れてみませんか。

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